CCI東京について

CCI東京設立趣意書

21世紀初頭の高齢化社会への移行を踏まえ、真に豊かさを実感できる社会を実現するために、全国的に住宅・社会資本の整備・充実が進められています。東京都においても同様な状況にありますが、これらの公共事業の実施に当たる建設産業は、単品注文生産、労働集約型の産業特性等から近代化・合理化が遅れ、産業そのものの構造改革を必要とする状況にあります。もとより、建設産業の構造改善は、基本的には業界並びに個々の企業の自助努力によるべきものでありますが、行政による支援も必要であり、かつ効果が大きいところであります。

このような観点から、平成元年度、関東地方建設局が中心となり魅力ある建設事業推進協議会(CCI[Charming Construction's Identity])が設立され1都8県並びに学会、業界の参加のもとに、建設事業のイメージアップや建設技能労働者の地位の向上を目指した、様々な活動が展開されてきたところであります。

そこで、東京都の現状に目を転じますと、建設工事の飛躍的増大に加え、密集市街地での難工事が増え、住民の理解と協力が不可欠になっています。また、現場での労働者の高齢化、技能労働者や若年労働者の不足等は黙視できない状況にあります。このように、増大の一途にある事業を円滑に執行していくためには、建設事業に対する住民の理解と協力を得つつ、技能労働者を確保し若年労働者の入職促進を図っていく必要があります。このため、東京都においても建設現場における安全対策の強化や、イメージアップ等の環境整備及び地元PRの徹底等、公共事業の発注者の立場からの特別な配慮が特に必要とされている状況にあります。

そこで、「第2次構造改善推進プログラム」が平成4年度から実施されることを契機として、関東甲信地域の各県に設置される協議会との連携のもとにCCI活動をより地域に密着した、普遍的な形で展開していくため、下記により「東京都魅力ある建設事業推進協議会」(CCI東京)を設立し、都内の建設事業全体のイメージアップや建設技能労働者の地位の向上を図っていくことといたしました。

平成4年6月1日
  1. 目  的

    都内の建設事業に関し、現場環境の改善、建設技能労働者の地位の向上、等に資する事業を展開し、建設事業全体の魅力を高め、もって、若年建設従事者の入職促進や、建設事業に対する住民の理解と協力の増進を図ることを目的とする。

  2. 事業内容

    建設事業のイメージアップに関わる事業を企画し、実施する。

  3. 構  成

    学識経験者、東京都建設局長・関係局部長、国・公団等の関係部(所)長、社団法人役員等で構成する。

コーナーTOPに戻る